住所で変わる中央区の街並み

湾岸マンションエリアで「中央区アドレス」を希望した場合、
あなたに選択肢は大別して4つ出てきます。
それは、佃・月島・勝どき・晴海の4つ。

この4つの地域は各々が隣接しています。
にもかかわらず、この4つの地域の街並み・様相が大きく異なることは、
この地域の外に住んでいる人にはあまり知られていません。

筆者は佃のタワーマンション(賃貸)に住み、月島のURに移住(賃貸)し、勝どきに分譲マンションを購入しました。そして近親者が晴海で働いているので良く行きます。
各々の地域には1年以上ずつは住んでいたので、そのあたりの事を簡単に纏めたいと思います。家を探すにあたっても、ぜひこの順番で街を見てもらえたらなあと思います。

※下記は筆者の住んでみての個人的心証ですので予めご了承ください。

▼佃アドレス 〜お金持ちが集まる完成された高級マンション街

佃
まずは佃島の佃。浮島であった佃島において古くから土地があった場所。もともと漁師の住んでいた島だったそうです。つまりココは埋立地ではありません。佃を知りたいなら東京駅から八重洲通をまっすぐ突っ切って、中央大橋からエントリーすると良いでしょう。

眼前に広がるのは外国と見まがうばかりの美しいビル街の景色。夜には中央大橋からライトアップされたスカイツリーと隅田川に浮かぶ屋形船が絵になります。
街として再開発が完了してからもう10年弱が経過しているにも拘らず、完成された町並みは、おそらく月島や勝どきが目指している今後の姿と言えます。

完全に管理された緑地、車道と完全に分離された広い歩道、数は少ないながらも充実したスーパー、街並み全体に広がる落ち着いた雰囲気は、まさに高級住宅街のマンション版。

見たこともないようなレトロな車や、黒塗りの運転手つき高級車、スーパーカーが走行しているのを目にすることもこの辺りでは珍しくありません。住むと自分もレベルが上がった気持ちになれる再開発の成功例だと思います。ただし、物件のお値段もレベルが高いです。移動手段はバスと月島駅からの電車。バスは結構さまざまな方向に出ています。
住みよく、閑静で、便利な都市の完成形だと思います。

▼月島アドレス 〜古い街並みと再開発に沸くもんじゃの街

もんじゃ振興会

佃から南西へ下って月島。地価が少し下がってきます。現在は駅直結の完売物件キャピタルゲートプレイスの建設が進み、街並みが少しづつ変化してきました。もともとこの一帯は長屋街があったり築40年の公団物件があったり、そうかと思えばアイマークタワーなどの建物もあって新旧の混在した町と言えます(でも実はそんなに歴史がないのですが)。埋め立てをされたのは明治27年(1894年)。関東大震災をちゃんと経験しています。
そんな月島の街並みはまさに「もんじゃ」のようなゴチャゴチャ感があります。

佃唯一の弱点であった駅への近さは月島に軍配が上がりますが、飲食街が有名な観光地として名を馳せるがゆえに、外部からの来訪者が多いのも特徴。飲食街でもあることから、残念なことに、たまに深夜にマナーの悪い酔っ払いが月島駅近辺でバカ騒ぎしたりしていることがあります。遊技場もチラホラ。正直、乳児のいる家庭は住む場所の周辺状況は金曜日の夜などに確認した方がいいかもしれません。そういう意味では佃より配慮が必要です。が、全体としては治安も良く、とても住みよい街である事は間違いありません。
また、月島駅が大江戸線と有楽町線というキーを2つ抑えているのは大きいです。移動手段はほぼ電車となります。

▼勝どきアドレス 〜成長のカギはランドマーク? 再開発進む期待の街
太陽のマルシェ

月島からさらに南西に下ると勝どき。もう1段地価が落ちます(とは言え距離は1km程度ですが)。勝どきに入ると大江戸線のある清澄通りと晴海通りの大交差点を中心に建物やら商店がごちゃっと広がっています。月島の落ち着いた雰囲気とは少し違い、昨今は晴海通りを走るダンプカーなどの音と振動は目立ちますね。

とにかく駅周辺で目につくのがタワーマンションの数(建設予定含)とその看板の数。
雨後の竹の子のようにボコボコ建設しており、私が知っているだけでも7〜8棟の名前が出ます。正直住んでから「この街(の未来)は何処に行くのだろうか」と期待半分、不安半分と言うのが感想です。実は(観光街ではないので)飲み屋などがあまり多くないので夜は比較的静か。月島より治安が良いかもしれません。ただし、利便性は月島よりハッキリ劣ります(有楽町線の存在は大きいです)。

この辺りになると良く「液状化リスク」だのと言われますが、実は勝どきが埋め立てをされたのは明治29年(1896年)。なのでこちらも関東大震災を乗り越え、埋め立てから100年以上が経過しています(一部例外はあります)。

晴海通りはさておき、清澄通り沿いは比較的静かと言うのは、近隣に住んでみて分かったこと。豊海まで行くとまたダンプカーが増えるようですが、駅周辺は東京オリンピック特需の気配を感じます。勝どき駅周辺は、北、南、東など再開発計画が数多く、住居兼商用施設の建設も数多く予定されているため、数年後には町の様相が大きく変わりそうです。

勝どきの場合、新しくお店が出来ると何らかのタイミングでテレビに出たりして「お、近所じゃん」というのは結構ありますね。今後数年はそんな調子がずっと続きそうです。

生活者層はココまで西に来ると(佃に比べれば)やや大衆化してくる印象です。
交通は「勝どき」駅が大江戸線から月島に行くものの、乗り換えも面倒なため、バスが中心となると思います。特に朝に東京駅(丸の内)に向かうバスの本数は圧倒的な数があります。

▼晴海アドレス 橋を渡るのが面倒だが五輪開発に期待膨らむ
トリトンレストラン

晴海と言えば住商の本社がある晴海トリトン。ここから先に歩いていくと販売時に石川遼がイメージキャラクターを務めたクロノレジデンスが見え、その横には建造・売出し中のティアロレジデンス。トリトン周辺にはドゥ・トゥール、三井物件に勝どき南再開発も絡んできて、大開発が進んでいます。選手村の予定地も見え、開発に期待は膨らみます。

ただ、実は最寄駅の「勝どき」から徒歩10分以上を覚悟しなければならず、毎朝のトリトンに向かう徒歩の大渋滞は地元では有名な話(もともと駅直結の予定だったのを某マンションの反対で出来なかったからだとか)。周囲に大きなスーパーなどがあるわけでもなく、やや価格先行のイメージがあります。舛添都知事がオリンピック後に鉄道の導入を示唆しましたから、そこがハマれば一発ありそうですね。ここに住むとシャトルバスなどが移動の主体となるのでしょうか。交通網が整備されれば爆発的に価値が上がる気がします(オリンピックのおかげでその期待が大きい訳ですが)。まだ未開発の土地が多いので、開けるときは一気に来そうですが、どうなりますでしょうか? 埋め立てをされたのは昭和6年。関東大震災の後になり、歴史が浅くなりますね。

以上、4地点の心証です。個人的に「今」住みたい場所を選ぶなら

佃>月島>>>勝どき>晴海

かなと思います。でも、なんで筆者が勝どきに住むかと言うと「佃は高くて住めないから」と言うのもありますが、将来的に面白そうなんですよね。この周辺全部。

と、つらつらと書いてみましたが、どこも特徴的で面白さがあります。
ぜひ、全体を見ながら皆様も検討を楽しんでください。